カリギュラ効果~彼女のいる男がモテる理由
カリギュラ効果とは一般に「やってはいけない」とされることほど、寧ろやってみたくなるという、誰にでもある人間心理の一つである。
内容が過激で、公開禁止になった米映画「カリギュラ」が、禁止にしたことでかえって世の話題を集めたことにちなんでいるらしい。
世に見られるカリギュラ効果の例
カリギュラ効果をより深く理解してもらうために一つ、二つ、例を挙げよう。
例えば、週刊誌等で袋とじとかがあると、つい購入して中を確かめたくなったりしないだろうか。
これは「袋とじ→中身は見るな→つい購入して見たくなる」というカリギュラ効果を用いた出版社の戦略である。
あるいは、ダイエット商品とかで「2週間毎日続ければ効果がでます。ただし、簡単に痩せれるわけではありません。楽に痩せたいと思っている人は絶対に買わないでください」みたいな宣伝文句を目にしたことはないだろうか。
これも「絶対に買うな」と言うことで、かえって買いたくなるという人間心理を巧妙についているわけである。
恋愛におけるカリギュラ効果
以上、このカリギュラ効果の活用例は世にあふれているわけだが、では、恋愛におけるカリギュラ効果にはどんなものがあるだろうか。
察しのよい人は、もう既に気づいているだろうが、いわゆる「禁断の愛」という奴である。
妻子がいたり彼女がいる男ほど女性にモテるのは、このカリギュラ効果が一因である。
それだけではなく「駆け落ち」「不倫」「近親相姦」など、カリギュラ効果が主な要因であろうキーワードが、色恋沙汰においても、そこかしこに見ることができる。
そう考えると、カリギュラ効果は日常の恋愛においても、いくらか応用がききそうである。
で、俺たちはこのカリギュラ効果をどう応用したらいいわけ?
このカリギュラ効果を諸君が恋愛に利用する場合の例を、考えみよう。
- スポーツや勉学、仕事に熱中し、女性厳禁の環境に身を置く(あるいは置いているふりをする)
- 彼女持ちや既婚者であるふりをする
誰にでもできるカリギュラ効果の応用例は、私の思いつく限りだと、これくらいである(もっとあるかもしれないので思いついたら教えてほしい)。
いずれも、実践すれば、女性に少しはモテるようになるはずである。
スポーツにせよ勉強にせよ、何かに一生懸命になっている男というのは非常に魅力的である。
だからこそ女性にモテると言われればそうかもしれないが、そこにカリギュラ効果も働いている可能性は否定できない。
また、それまでモテなかった男が、結婚するなりモテるようになるというのもよく聞く話である。
彼女がいる男のほうがいろいろな女性から興味を持たれやすいのも、そこに単なる好奇心以上の要因(カリギュラ効果)があることは、疑いようのない事実であると思われる。
加えて、略奪愛が大好物という女性は少なくない。
となれば、非モテ男子が学校や職場でとるべき戦略は一つである。
- 彼女がいるふりをする。周囲に彼女がいることを告げる。
- そしてその彼女へ一途な愛を貫いているふりをする。
- だから、彼女を悲しませるようなこと(浮気)は絶対にしないと心に誓っているふりをする。
- 「そういうわけだから、俺に惚れるなよ」なんて台詞を(冗談っぽく)言ってみたりする。
彼女がいると知れれば、他の女性から興味を持ってもらいやすくなるのだから、女性との接点が少ない非モテ男子にとって、これを利用しない手はないのではなかろうか。
え? 彼女がいるって周囲に言ってみたけど、誰も信じてくれないだって?
うーむ。確かに、そういう男は私の周りにも少なからず存在する。
「こいつに彼女ができるなんて絶対にありえない」みたいな目で周囲から見られているような、生まれつき重すぎる十字架を背負った悲しい奴だ(そういう奴のことを世間一般ではブサメンと呼ぶ)。
そういう場合は、スポーツや勉学、仕事に夢中になっている男のふりをしよう。
異性のことなど眼中にないふりをして「俺、東大目指してるんだ」とか「将来は世界一のプロサッカー選手になる!」なんて公言してみるのである。
え? 俺の成績、下の下だから東大を目指しているなんて言ったら、学校中の笑いものになるだって?
え? ついでに運動音痴だから、サッカー部に入っても練習にすらついていけないだって?
うーむ。そういう場合はあれだ。
そう。
カリギュラ効果を活用するのはきっぱりとあきらめよう。
恋愛テクニックは他にもたくさんあるし、もともとブサメンとの恋愛に「禁断」のイメージはほとんどないだろうから、つまりこのカリギュラ効果の応用はブサメン向きではないのだろう。
ただし、どんなにブサメンであろうと、実際に彼女がいて、その彼女を大事にしていたり、あるいはストイックなまでに恋愛以外のものに熱中していたりすると、それはそれで女性にとって非常に魅力的だし、少なくとも、そうでないブサメンよりも圧倒的にモテるのは紛れも無い事実である。