暗黙の強化~さりげなく女性を褒める際の心理テクニック
前回の部分刺激の拡大効果というエントリーで、意中の女性をさりげなく褒め殺すためのテクニックを紹介したが、今回の暗黙の強化も、同じように「さりげなく相手を褒める」ための心理テクニックである。
暗黙の強化とは?
暗黙の強化とは、例えば、諸君が友達(A君と仮名)と一緒にいる時。
その友達が女性陣に「A君ってかっこいいよね」と言われたとする。
すると、君はどういう風に感じるだろうか。
なんとなく「それってつまり俺はかっこよくないってことだよね」と思わないだろうか。
あるいは自分の目の前で、諸君の嫌いな奴(B君と仮名)が、女性陣に悪口を言われていたとしたら。
加えて「ねえねえ。B君ってやな奴だと思わない?」みたいに同意を求められたとしたら。
なんとなく相対的に自分が女性陣に好意を抱かれている(少なくとも嫌われていない)気がしないだろうか。
こういった「自分の目の前で誰かが褒められたりけなされたりすると、自分は褒められてもけなされてもいないのに、まるでそうされているかのような気になる」という人間心理を利用して、意中の相手との関係性の強化を図るテクニック。
それこそが暗黙の強化と呼ぶばれるものである。
暗黙の強化の恋愛への応用例
もう書くまでもないだろうが、暗黙の強化の恋愛への応用例は一つしかない。
- 好きな女性の前で、他の女性をけなし、さりげなく意中の女性を褒める(=好意を伝える)
これだけである。
この「さりげなく相手に好意を伝えるためのテクニック」は、正直いうと、心理学とか暗黙の強化とか小難しい理屈で語らなくても、誰もがなんとなく理解していることだと推測できる。
ので、今更感はぬぐいようはないが、とりあえず、こういった心理テクニックが存在することはとりあえず頭に入れておいて、いつでも使えるよう、心の準備はしておいたほうが良い(咄嗟にうまくできないこともある)。
また、このテクニックは多かれ少なかれ誰かをけなすことで成り立つので、やり方を間違うと女社交界全体を敵に回す恐れがあることをしっかりと理解しておく必要がある。
参照:女は噂話や陰口で男のブランド価値を決めている
暗黙の強化の応用具体例
というわけで、暗黙の強化を図るために、誰か特定の人間をけなすという行為は「他人の陰口を言うなんて男らしくない」とか「女性の悪口を言う男なんてサイテー」みたいな印象を意中の女性に与えてしまうリスクが常に付きまとう。
なら、どうするか。
言うまでもなく「特定の誰か一人」ではなく「不特定多数」を対象にすればよいだけである。
- 俺、最近のアイドルなんか好きになれないんだよね。男に媚びてるみたいで
- 最近の女子って化粧が濃くて苦手
- 全然、本読まない奴ってどうなんだろうって思う
- 最近の女子ってダイエットとかやりすぎじゃね? 細すぎて不健康そう
- ルックスだけの女って「男に尽くされるのが当たり前」って思ってる奴多そうでなんか嫌
1は、ほとんどの女性が「可愛いだけのアイドル」を嫌っていることから、多くの女性たちから「こいつ。見どころある!」みたいに思われる可能性大である。
また、「私は絶対男に媚びたりしないわ」と思っている女子にも相対的に「褒められているかのような気分」を与えてあげることができる。
2は、すっぴんやナチュラルメイク嗜好の女性に対して、3は読書大好き文系女子に対して、間接的に褒め言葉を言っているのと同じである。
同様に4は、ぽっちゃり系の女子は自分のコンプレックスを受け入れてもらえている気になるだろうし、5は美女以外のその他大勢の女子の「外見に対するコンプレックス」を和らげるだけでなく、そういった外見上のコンプレックスの全くない美女に対しても「こういうことを私の前で平然と言うってことは、私はルックスだけじゃない女と思われている?」と期待感を抱かせることにつながる。
こう考えると暗黙の強化という恋愛テクニックは、さりげなく好意を伝え、意中の女性との親密度を高めるのに非常に効果的な心理テクニックであると言える。
諸君も意中の女性がいれば、相手が「どんなところを褒めてあげれば喜ぶか」をよく観察し、適切な対象を嫌味のない程度に、さりげなくけなしてみよう。
勿論、相手の「褒めてもらいたいポイント」の見極めが難しいこと、ゆえに、数を打つことが必須であることは、部分刺激の拡大効果と同様である。