ブサメンのファッション戦略|全身ユニクロはありかなしか?
よく男のファッションに関する話題で、全身ユニクロはありかなしか、というのがある。
女性誌やネットで見かけるアンケート結果を見る限り、どうもNGという結論が下されているようだ。
が、あえて言わせてもらうと、私は全然ありだと思っている。
その理由を述べたい。
どんなカテゴリに属する女性がユニクロNGなのか
例えば、雑誌のアンケートで以下のような結果が掲載されていたとする。
若い女性100人に聞いた「全身ユニクロの男は彼氏としてOK?」
- 絶対NG:55%
- できれば嫌:30%
- 別に良い:10%
- 寧ろそういう男が良い:5%
上記のような結果が出ていたとする(実際どのくらいの割合になるかは知らないし興味もないので、適当に割り振ってある)。
もし、この結果を見て「やっぱり全身ユニクロはダメなんだ」と結論を下すのは少し早計である。
特にブサメンの場合。
何故なら、上記のアンケートは無作為に選出した女性100人であって、例えば、もしかすると全員がイケメン限定&ブサメンNGの女性かもしれないからだ。
我々ブサメンのターゲットはあくまで「ブサメンOK」の女性であり、そして彼女たちの意見こそが我々にとっての全てである。
もしかすると、ブサメンOK女子限定で、同じようなアンケートをとった場合、上記とは全く逆の結果になることだってありえるのである。
- 絶対嫌:5%
- できれば嫌:10%
- どちらでも良い:30%
- 寧ろそういう人が好き:55%
ここまで、ブサメンOK女子にユニクロが人気だとは思わないが(笑)、仮に上記の結果だとブサメンのベスト・ファッションは全身ユニクロということになる。
競争優位の戦略
ビジネスには競争優位の戦略というものが存在する。
中でも、女性全体に対してではなく、ターゲットを特定のカテゴリに属する女性(この場合はブサメンOK女子)にしぼり、そのカテゴリ内の競争で優位に立とうとする戦略のことを集中戦略と呼ぶ。
当然、ブサメンの恋愛戦略の基本はこの集中戦略であるから、女性全体を対象にしたアンケートなどは、我々が耳を傾ける価値はあまりないと言える。
モテる男の特徴?
男性に言われてうれしかった言葉?
絶対に彼氏にしたくない男の言動?
どれもこれも、女性全体の声を集めたものである。
ブサメン諸君が、そういった情報に振り回されることは全くもって無意味であることをわかってほしい。
差別化集中戦略
また、競争優位の戦略の中には差別化戦略というのもある。
書いて字のごとく、他の男と自分を「差別化すること」で、自分をアピールする戦略のことであるが、ブサメンの基本戦略である集中戦略と合わせて「差別化集中戦略」という手段も存在する。
具体的に言うと上記「ブサメンOKでありなおかつ全身ユニクロ男に好感を覚える」女子に狙いを集中する戦略である。
上記の例では、話を分かりやすくするため、ブサメンOK女子の中での「全身ユニクロ男のほうが寧ろ好き」の割合を55%と書いたが、実際はやはり少なく10%程度だったとする。
残りの90%は少なくともどちらかと言えば、ユニクロ以外のほうが良いと感じているわけだから、当然「ブサメンもユニクロ以外のファッションを選ぶべし」と考えるのが普通だが、そこをあえて少数派である10%のほうに狙いを定める(これが差別化戦略)。
もし諸君がブサメンの中でも特にモテない部類に属していて、普通に競争していたのでは、他の男との競争に勝てない、と感じているなら、他のブサメンが90%の女性を狙って、ユニクロ以外のファッションを選ぶ中、あえて差別化を図って全身ユニクロにし、少数派を狙う、という戦略も、当然、考えられるのである。
結局のところ、ブサメン好き女子の中での全身ユニクロOK派の割合は、私にもわからない。
が、私は、ブサメンの中でも特に不細工であることを自覚していることもあって、昔から「差別化集中戦略」をとっている。
ユニクロが流行の兆しを見せ始めるのは、私が30代以降のことなのだが、20代のころは、周囲の男が有名ブランドスーツ等を着こなしているのを尻目に、洋服の青山とかで2着5万円とかのスーツを平気と着ていたりしたものである。
普段着もジャスコやニチイ(今はサティ?)とかで購入した安手のものばかり(当然、30代以降はユニクロである)。
しかし、そんな私でも、女性から好意を得ることは可能だったわけで、自分では「差別化戦略」は成功していた、と今では思っている。
ただし、付き合った後に、ファッションのことで彼女から、暗黙の注意というかアドバイスというか、プレゼントとしてファッション関連のものをもらうことが多かったのも事実である。
もしかするとツァイガルニック効果が働いていたのかもしれない。
というわけで、安易に雑誌等のアンケート結果を鵜呑みにしてはいけない。
ファッションで男を選り好みするような女は、結局、その程度の頭の女なのだと思えばいいのではないだろうか。
私はそう思うようにしている(ただし、恋人同士になった後の彼女のアドバイスには素直に耳を傾けるタイプである)。