ダブルバインド~彼女の心を縛り、断らせないためのテクニック

ダブルバインド。直訳すると二重拘束という意味で、相手の女性にどうしても断られたくない、相手にノーと言わせたくない時に使うテクニックの一つである。

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ダブルバインドとは?

ダブルバインド(二重拘束)というのは心理学用語。ウィキペディアなんかで調べると、小難しいことが書いてあるが、ここでは簡単に説明する。

ようはこういうことだ。

会社などで上司が2つの命令を諸君に言う。

「自分でできることは安易に上司に相談するな」
「自分でできないことは無理せず必ず上司に相談しろ」

そして難題にぶち当たり「これはどうも失敗しそう」と思った君は当然上司に相談する。
すると「安易に相談するなって言っただろ!」と怒られる。
相談せずに失敗すると「無理するなといっただろ!」と怒られる。

矛盾する二つの相反する命令を「できること」と「できないこと」という分岐点があいまいな言葉でごまかし、結果、諸君はいかなる難題にぶつかった際も上司に相談することなく自分でやり遂げなければならず、いつか取り返しのつかない失敗をしてしまうことになる。つまり行動を縛られ、破滅へ一直線というわけである。

こんな風に相反する二つの文言で相手の心を縛り付けること、または縛り付けられた状態をダブルバインドという。

恋愛におけるダブルバインドの使用例

以下、ダブルバインドの恋愛局面における使用例を書き連ねてみる。

彼女を食事に誘うとき(ノーと言わせたくない時)

普通は「今度の週末暇? よければ食事にでも行かない?」といった誘い方をする。
が、この誘い方だと「ノー」と言われる可能性がある。
そこで質問の仕方を変える。
「今度の週末、食事に行こう。お寿司と焼肉どっちがいい」といった言い方にする。

ポイントは「食事に行こう」と言った後、相手に返事をさせる暇を与えないこと、あくまでさりげなく言うこと、そして返事を「イエスかノー」ではなく二つの選択肢のどちらかにしなけれならないかのような心理状況に追い込むことにある(つまりこれがダブルバインド)。

そうすると彼女の中で論点が「食事の誘いに応じるか否か」から「お寿司にするか焼肉にするか」にずれるため、誘いに乗ってくれる可能性が高まる……らしい。

いや、らしいと書くのは、私が読んだ心理学の本にはそう書いてあったからだ。
一応紹介してはいるが、実は私はこのダブルバインドを使ってうまくいったためしがない。
というか強引過ぎて嫌われる可能性がある気がして、どうも気が引け、さりげなくできないのである(だからうまくいかないのかもしれないが)。

私が女性を食事に誘うときの一例

なので、私は女性を初デート(食事)に誘う場合は以下のようにしている。

「仮に一緒に食事に行くとしてお寿司と焼肉どっちがいい?」

とまず聞く。「仮に」という言葉を頭につけることにより、先ほど鼻についた強引さを和らげているわけである。

そうするとこの段階で彼女のほうから話を折りづらい。
そしてまんまと彼女が「お寿司かな」なんて答えたとしたら「おいしい店知ってるんだけど、どう? 今週暇ある?」と言葉をつなぐ。
「行くか行かないか?」つまり「イエスかノーか」の二択から「暇があるか否か」の二択へと転換させるわけである。

そうすると断るためには「今週一切暇がない」というしかないことになり、当然、そんなに忙しい女性はほとんどいないわけだから、彼女は嘘をつく以外に断ることができなくなる。
あるいは「暇はあるけどあなたとは食事にいきたくありません」とはっきり断ることもできるが、そうまで言い切るほど私のことが嫌いならそもそも話し相手にすらなってくれないはずなので、つまり彼女の心は縛られ、私と一緒に食せざるを得なくなるのである(食事だけだが)。

とにかくダブルバインドのコツは「イエスかノーか」の2択から、別の2択へ論点をずらし、相手が断りにくい状況を作り出すことにある。
言うまでもなく本来の使い方は、私の例ではなく、その前の「お寿司か焼肉か」というどちらを答えてもデートに応じるしかないような選択肢で相手の心を縛ることである。

その他相手にノーと言わせたくない時のダブルバインド使用例

  • デートしようではなく、映画と遊園地、どっちがいい?
  • この後どうする?ではなく「次どこに行く? 俺の家、それとも君の家?」と言うと「一人で家に帰る」とは言いにくい
  • 結婚して!ではなく「いつ結婚する? 秋? それとも春?」と言うと(以下略)
  • 今夜いいだろ?ではなく「どこでしたい? 俺の家? それともラブホ?」と聞く

うーむ。書けば書くほど、ダブルバインドは、強引さが売りのテクニックであることに気づく。
下手すれば殴られても文句は言えないレベルである。

女は強引な男が好きだと言うが、それが、私や諸君たちのようなブサメンの場合にも当てはまるかどうかは甚だ疑問ではある。

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