初頭効果と親近効果~合コンでの第一印象最悪だけは避けるべし
初頭効果と親近効果を簡単に説明するには、例えば、ピアノのコンクールなどの例が適切だと思う。
こういった審査では、最初の演奏者と最後の演奏者が審査員の印象に残りやすく、高評価を得やすいため、実際には最初の演奏者と最後の演奏者は点数を辛めにつけるよう意識している人もいるそうである。
この最初のほうの記憶が印象として頭に残りやすい、という人間の心理効果のことを初頭効果、反対に最後のほうの印象が記憶に残りやすいという心理効果のことを親近効果、という。
恋愛テクニックへの応用の仕方
これら心理効果の恋愛への応用と言えば、ずばり合コンとかお見合いパーティー等を頭に浮かべる人が多いだろう。
実際にこういった短期勝負の恋愛の局面において、最初のミス・悪印象と言うのは最後まで覆らないことが多く、そういった意味で最初の印象は大事である。
合コン等ではイケメンが圧倒的有利なのは、もはや言うまでもないのではないのだろうか。
しかし、お持ち帰りや告白の際、ぎりぎり直前、最後の猛アタックが相手の心境を激変させ、結果、効果覿面となる場合も少なくないのも事実である。
つまり、初頭効果と親近効果は恋愛において、様々な局面で見られる心理効果であり、モテる男を目指すなら、常に意識しておくべき、重要な心理効果である。
……というわけだが、はっきり言って、こんなこと言わなくとも、誰もがわかっていることだと思う。
ここでは、筆者である私こと「愛の伝道師」愛用の恋愛テクニックを初頭効果&親近効果の応用例として紹介したい。
愛の伝道師おすすめの合コン必勝法?
ちなみにこの方法はブサメン限定である(多分)。
というのも、合コンやお見合いパーティー等での「モテる方法」というよりは「散々な目に合わない方法」といった側面のほうが強いからだ。
言うまでもなく、私は合コンやナンパ、お見合いパーティーなど、短期決戦は不得手である。
理由は、どうしようもなくブサメンだから。
ブサメンはどうしても第一印象が悪くなりがちで、その後、まともに話すら聞いてもらえないことが多々ある。
5対5等の少人数?で開催する「合コン」なんて呼び名は、私が20代、30代のころにはなかった慣習であるから、よくわからないが、私は学生時代、よくコンパ等には参加していた(ちなみにここではコンパの定義を合コンよりも大人数、例えば男女計20人以上が参加する男女の親睦会として仮定する。実際には合コンもコンパも定義や意味合いは結構曖昧だが)。
若いころ、大学や会社の同僚等と一緒に、よくコンパ等に参加していた私ではあるが、当初は、そういった場で女性参加者からほとんど相手にしてもらえなかったことを覚えている。
会話すらろくにしてもらえなかったことさえあった。
理由は繰り返すが私がブサメンだから……と言いたいところだが、じっくり考えてみると、それだけではなかった、と今の私は考えている。
合コンにやってくる女性には二通り
話を簡単にするため、舞台を合コン(5対5などの小人数制)に限定する。
まず、こういった場にやってくる女性にはどのようなタイプの女性が存在するだろうかを考えてみる。
いや、つきつめて考えると、千差万別なのだろうが、単純に考えると、以下の2種類だ。
- 積極的(自分の意思で)合コンに参加している女子
- 友達や先輩等に強制的に連れてこられた女子
1の女子の場合、合コン会場について男子メンバーを見て、最初に思うことは何だろうか。
ほとんどの女子が共通して
好みのタイプ(ルックス)の検索
から入るものではないだろうか(これは男子同様でだろうが)。
ついで、2番手、3番手のキープ選び、そして4番手、5番手を吟味する。
その際、4番手や5番手の男子は「ありえない男」として認識される可能性が高い。
何故なら、5人もいるわけで、特別な事情でもなければ、無理してタイプ以外の男と仲よくする必要がないからだ。
万が一「あり得ない男」として認識した男に、積極的に話しかけられるとどうなるか。
おそらくその女性は「ちっ! こいつ邪魔!」みたいに感じるに違いない。
つまり「あり得ない男」から「邪魔な奴」へと印象が変わる。
具体的に言うと「無害な道端の石ころ」から「排除しなければならない面前の巨大な岩」へと変わってしまうわけだ。
第一印象が無害な石ころなら、場の空気を乱さないよう、「会話すら拒否する」といったことまではほとんどの女子はしてこないだろう。
しかし、排除しなければならない岩なら「あんたには脈ないから! さっさとあっちいけ!」と言わんばかりに、序盤から徹底して疎遠な態度を取られたとしても不思議ではない。
合コンにおけるブサメンの生き残り戦術
ここまで言えば、もうお分かりだろう。
私が若いころ、コンパ等で、女性陣から総スカンを食らっていたのは、「ブサメンだから」にプラスして「邪魔な奴!」だと思われていたことが原因だったのである(ブサメンのくせにガツガツしすぎていたってことだ)。
ちなみに、2のタイプの女子は1のタイプの女子ほど、ブサメンに対してはっきりとした拒否の姿勢はあらわさない場合が多いが、2のタイプの女性は1のタイプの女性よりも合コンに来る割合は圧倒的に少数だろうし、何よりも無理やり連れてこられていることからも既に彼氏がいたりする場合が多く、結局のところ、ブサメンがいかに話しかけようとも、つれない返事しか返ってこない場合が多い。
つまり、合コンにおける第一印象最悪な奴とは、しつこく話しかけてくる、好きなタイプ以外の男=邪魔な奴、と言っても刺し違えない(もはや、第一印象ではないのかもしれないが)。
だとすれば、合コンにおいて第一印象で4番手、5番手になりやすいブサメンがすべきことは「ガツガツしないこと」である。
もっとはっきり言えば「女子のみなさーん! 僕はみなさんにとって邪魔な奴ではありませんよ。敵ではなく味方ですよ! 仲良くしてくれたら、皆さんの恋を手伝ってあげます恋のキューピッドになってあげますよー!」的な印象を与えるようにする、ことが必要と言えるのではないだろうか。
つまり自分のことはそっちのけ、場を盛り上げたり、他人の恋をお世話するのが好きな「都合のいい人」を演じるのである。
え? そんなことしたら、お持ち帰りできないって? 合コンに参加する意味ないって?
そんなこと言っている君!
君は今後とも絶対女性にモテないタイプだと断言しよう(ただしイケメンは除く)。
会話さえできれば、会話が弾むかもしれないし、第一印象が覆るかもしれないし、お酒に酔えば女の子だって判断力が弱まるし「ブサメンだけど無害で性格のいい人」という印象を抱いている人に「送っていこうか」と言われれば断らない女子もいるだろうし、そんな女子に車の中で「実は俺、君のこと好きになっちゃったかも。迷惑かな?」なんて言ったりすれば、新近効果も手伝って、その女性の印象に強く入り込むことは可能なのである。
うまくいけばそのまま…なんてこともあるだろうし、即お持ち帰りが無理でも、後日おいしい思いができる可能性も多少はあるので、やっておいて損はない。
要は恋愛んなんて、確率ゼロで無い限り、数を打てばいつかは当たるのである。
しかし、第一印象で「邪魔な奴!」などと思われてしまっては、確率は限りなくゼロに近づくこと必定だ。
合コンにおけるブサメンの初頭効果&親近効果の応用の仕方
長くなったが、まとめると、ブサメンが合コンでやるべきことは
- 「第一印象最悪=邪魔な奴」になることを絶対に避け「いい人=無害な人=邪魔にならない人」という印象を与えるように立ち振る舞う(初頭効果)
- できれば参加女子全員と仲良くなる(数うちゃ当たる)
- 余った女子(お持ち帰りされなかった女子)に「送ろうか」と誘う
- 「お持ち帰り狙い」ではあるが、もし無理だった場合のことも考えて、慎重に最後の決め台詞を放つ(親近効果)
これくらいが妥当なのではないだろうか。
え? これでは狙った女を落とせないじゃないかって? 余った女なんてブスばっかだろだって?
何度も言うが、ブサメンは合コンなどの短期決戦向きではない。
少なくとも私は大の苦手である。
あまり贅沢を言わず、おこぼれにあずかるくらいが丁度いいのではないだろうか。
こういう「いい人」を演じ続ければ、男子仲間からも信頼され、合コンに誘われる回数も増え、そして棚から思いもかけない「おいしい餅」がふってくる可能性もあるかも……しれない。